とおりゃんせ とおりゃんせ
童の唄と鴉の目
手拍子は気まぐれ
滲んだ夕焼け空に

小石で波立つ池
揺らぐ景色の向こう
幼き人を
誘う影一つ

「踊ろう」と秋風が
花を木々を歌わせるから
いついつの間にか笛の音
何処か遠い場所を
奏でる

此れは幻 此れは幻
刻を忘れただ踊る
ゆるされていた日々


とおりゃんせ とおりゃんせ
翁の唄と鴉の目
手拍子ひとつ
滲む夕焼け空

「帰ろう」と木枯らしが
花も木々も散らせていった
いついつの間にか笛の音
何処か遠い場所を
想った

其れは幻 其れは幻
刻を忘れまだ踊る
ゆるされてるかぎり


揺らぐ景色の向こう
霞んでく 視えなくなる
独りぼっちの影
何故か 笑った気がした


此れは幻 幻
解け零れてゆく笛の音
知らない何処かで
誰かが手を振る

此れは幻 幻
一啼き鴉の声がする
手拍子忘れて
さあ刻の流れへ

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とおりゃんせ とおりゃんせ
わらしのうたとからすのめ
てびょうしはきまぐれ
にじんだゆうやけぞらに

こいしでなみたついけ
ゆらぐけしきのむこう
おさなきひとを
さそうかげひとつ

「おどろう」とあきかぜが
はなをきぎをうたわせるから
いついつのまにかふえのね
どこかとおいばしょを
かなでる

これはまぼろし これはまぼろし
ときをわすれただおどる
ゆるされていたひび


とおりゃんせ とおりゃんせ
おきなのうたとからすのめ
てびょうしひとつ
にじむゆうやけぞら

「かえろう」とこがらしが
はなもきぎもちらせていった
いついつのまにかふえのね
どこかとおいばしょを
おもった

それはまぼろし それはまぼろし
ときをわすれまだおどる
ゆるされて(い)るかぎり


ゆらぐけしきのむこう
かすんでく みえなくなる
ひとりぼっちのかげ
なぜか わらったきがした


これはまぼろし まぼろし
ほどけこぼれてゆくふえのね
しらないどこかで
だれかがてをふる

これはまぼろし まぼろし
ひとなきからすのこえがする
てびょうしわすれて
さあときのながれへ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

童の唄と鴉の目

SakurA_Sさんの歌詞募集曲宛に書かせて頂きました。
http://piapro.jp/t/F2nA

イメージは遊びに夢中になって時間を忘れる子ども。
ちょっと不思議な感じもプラスして、昔話っぽくしました。

閲覧数:140

投稿日:2012/09/05 23:45:28

文字数:898文字

カテゴリ:歌詞

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