終わる夏の窓辺で
走らせてゆくペン先
あなたがこの手紙を読むことはなく
だけど 書くことでしかつぎの季節を迎えられない
そう思う僕は祈るように
ゆっくりと便箋をただ埋めるのです
陽射しはこのごろ淡くなりました
まだ暑さは残るけど
ひぐらしの声が熱を奪うように
寂しくこだまする夕べ
僕ら無敵だって
ふたり吐(つ)いた嘘が
繰り返し夢で踊ってる
馬鹿だなってあなたが笑った
……そこでいつも目を覚ます
・
灯(とも)る街のあかりを
カーテンでそっと遮って
花火をあの夏のおなじ窓に見た
などと 去った時間は不意に胸の奥に還る
夜はもう果てを知るような
顔をして僕を見つめていた 怖いのです
反実仮想の日々を終わらせる
決意だけなら何度でも
しらしらと燃える街灯の火が
朝に覆われて消えてゆく
あなたが僕だった
僕があなただった
たわむれの言葉が ああ まだ
僕の背をつよく支えてる
あなたのいない僕の背を
・
ここは地獄で
痛みは薄れて
声を忘れ
また光に目を細めても
僕は僕を許せるかな
さよなら
コメント1
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ご意見・ご感想
おひるね WrMu
ご意見・ご感想
半身< この存在が感じられる。愛情を、そう、女性の存在・・・感じる、(^_^)h いい歌詞ですね。 メロディーの雰囲気つかんでいると・・・
書いていいのかなぁ~ まあ、切磋するみがく場所だと、、、 >>ここは地獄で
~~ちょっい、 引っかかる・・・ かなぁ (^_^)h 次のフレーズが、
>いたみはうすれて << だとすると、 もう終章 ・・・ のはじまり。なら、きおくのなかで、、、くらい。 連想しました。 (^_^)h
2018/05/14 00:41:26