The Coffin of Insomnia


目覚めぬ幻夢　歪な現世
背後に迫るは見知らぬ隣人
額に嵌った　私の輪廻
巡り巡れど無残に散る

永久（とこしえ）を辿る度　原初に戻る
孤独な絵画は微笑んで
降り止まぬ通り雨　身体を穿ち
貴方の影が手招きする

エトランジェ　どこにも逃れ得ぬ楽園（エデン）
泣かないで　泣かないで　ここに来ないで
いつまでも額縁の中で生きるの
言わないで　言わないで　嘘に塗（まみ）れた言葉を　嗚呼…　嗚呼！


明かさぬ恋慕　燃やして終焉（エンド）
望まぬ限り朝も来なくって
戻れぬ一歩　続いて一歩
背後の道は朽ち崩れる

曼珠沙華が誘（いざな）う袋小路は
私の望んだ場所じゃない
「もう一度！」　もう二度と戻れぬ宿命（さだめ）
静かな闇がそこで嗤う

レクイエム　奏でる堕天使の声よ
いかないで　いかないで　おいてかないで
額縁をしゃぶる火蜥蜴の顎（あぎと）が
惨劇と真実を喰らい尽くしてしまうの　嗚呼…　嗚呼！


エトランジェ　どこにも逃れ得ぬ楽園（エデン）
薄暗い箱の中　私は眠る
いつまでも額縁の中で生きるの
憂鬱な『現実』が目を覚ますまで

エトランジェ　どこにも逃れ得ぬ楽園（エデン）
悠遠の箱庭に果実は実る
いつまでも額縁の中で生きるの
これ以上何一つ失望したくないから　嗚呼…　嗚呼！


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めざめぬげんむ　いびつなげんせ
はいごにせまるはみしらぬりんじん
がくにはまった　わたしのりんね
めぐりめぐれどむざんにちる

とこしえをたどるたび　げんしょにもどる
こどくなかいがはほほえんで
ふりやまぬとおりあめ　からだをうがち
あなたのかげがてまねきする

えとらんじぇ　どこにものがれえぬえでん
なかないで　なかないで　ここにこないで
いつまでもがくぶちのなかいきるの
いわないで　いわないで　うそにまみれたことばを　ああ…　ああ！


あかさぬれんぼ　もやしてえんど
のぞまぬかぎりあさもこなくって
もどれぬいっぽ　つづいていっぽ
はいごのみちはくちくずれる

まんじゅしゃげがいざなうふくろこうじは
わたしののぞんだばしょじゃない
「もういちど！」　もうにどともどれぬさだめ
しずかなやみがそこでわらう

れくいえむ　かなでるだてんしのこえよ
いかないで　いかないで　おいてかないで
がくぶちをしゃぶるひとかげのあぎとが
さんげきとしんじつをくらいつくしてしまうの　ああ…　ああ！


えとらんじぇ　どこにものがれえぬえでん
うすぐらいはこのなか　わたしはねむる
いつまでもがくぶちのなかいきるの
ゆううつな『げんじつ』がめをさますまで

えとらんじぇ　どこにものがれえぬえでん
ゆうえんのはこにわにかじつはみのる
いつまでもがくぶちのなかいきるの
これいじょうなにひとつしつぼうしたくないから　ああ…　ああ！