背中合わせのまま 閉まるドアの音が
静かな部屋の中 雨音に溶けてく
『一人は寂しい』と
どうしても言えないの
縋ってしまうから振り返れずにいた
遠くなっていく靴音
アナタの残り香 淡く薫(くゆ)る部屋
次の約束も見えないカレンダー
また只管アナタを待つの?
アナタの気配が見える青い部屋で?
曇る窓の向こう ぼやけた反影に映りこむ
迷子の顔が私を責め立てるように歪んだ
ガラス越しの鏡像を宥めるような問いかけをそっと囁いた
「寂しくなんかないよね?」って
答えすらも言葉に出来ずに
涙することも忘れてた…
いつもと変わらぬ顔で
巧く微笑(わら)うことばかり
容易くなっていくのに
本音だけは置き去り
『一人にしないでよ』って
『もっと一緒に居て』って
口に出来ない気持ちに背を向けた
聞き分け良く微笑うから
ホントは気付いて欲しいと願っても
泣いて見せたりはしないわ
いつだって微笑っていられるから
アナタと一緒に居られるなら…
煙る雨の向こう もう見えなくなったアナタは
一度だけでも振り返ってくれたりしたのかな?
ガラス越しの鏡像の縋るような問い掛けにそっと呟いた
「そうならいいのに」って
背を向けて言葉を飲み込むほど
積み重なる色が隔ててく…
曇る窓の向こう ぼやけた反影に映りこむ
迷子のように泣き出しそうな瞳と見つめあう
ガラス越しに投げ掛けた自問自答の呟きがそっと重なった
「素直になってもいいの?」
煙る雨の中 もう遠いアナタを追いかけて
迷子になる方が一人よりずっといいよね、って
重なる声 胸の中にそっと融けてった
もう一人の私 青い部屋飛び出した
雨の中でアナタを見つけたら
素直な言葉で泣いていい?
~~~ひらがなver.
せなかあわせのまま しまるどあのおとが
しずかなへやのなか あまおとにとけてく
『ひとりはさびしい』と
どうしても いえないの
すがってしまうから ふりかえれずにいた
とおくなっていく くつおと
あなたののこりが あわくくゆるへや
つぎのやくそくも みえないかれんだー
またひたすら あなたをまつの?
あなたのけはいがみえる あおいへやで?
くもるまどのむこう ぼやけたはんえいにうつりこむ
まいごのかおが わたしをせめたてるようにゆがんだ
がらすごしのきょぞうを なだめるようなといかけを
そっとささやいた 「さびしくなんかないよね?」って
こたえすらも ことばにできずに
なみだすることも わすれてた…
いつもとかわらぬかおで
うまくわらうことばかり
たやすくなっていくのに
ほんねだけは おきざり
『ひとりにしないでよ』って
『もっといっしょにいて』って
くちにできないきもちに せをむけた
ききわけよくわらうから
ほんとはきづいでほしいとねがっても
ないてみせたりはしないわ
いつだってわらっていられるから
あなたといっしょにいられるなら…
けむるあめのむこう もうみえなくなったあなたは
いちどだけでも ふりかえってくれたりしたのかな?
がらすごしの きょうぞうのすがるようなといかけに
そっとつぶやいた 「そうならいいのに」って
せをむけてた ことばをのみこむほど
つみかさなるいろが へだててく…
くもるまどのむこう ぼやけたはんえいにうつりこむ
まいごのように なきだしそうなひとみとみつあう
がらすごしに なげかけたじもんじとうのつぶやきが
そっとかさなった 「すなおになってもいいの?」
けむるあめのなか もうとおいあなたをおいかけて
まいごほうがひとりよりずっといいよね、って
かさなるこえ むねのなかにそっととけてった
もうひとりのわたし あおいへやとびだした
あめのなかで あなたをみつけたら
すなおなことばで ないていい?
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