【A】
冬色並木道を駆けてく楓の葉見て
きみは「きれいだ」と笑った

【A'】
唇こぼれそうな想いを
木枯らしがさらうから
うつむくしかなくて

【B】
沈黙ふるわせる風
きゅっと肩すくめれば
「さむくない？」の二秒後
かすかに触れ合う指先

【S】
つないだ手と手が鼓動に合わせ
真っ赤な毛糸をつむいで
できあがる手ぶくろ

「さむいね」
言葉を交わす温もり
笑い声　白くまざって
心　冬支度　きみと


【A'】
初めてきみと過ごす雪の日
叶わないたくさんの過去に目をふせれば

【B】
長いきみのマフラー
ふたりふわり包んだ
照れくさいけど
「あったかいね」と
きみ　はにかむから

【S】
ゆっくり　心がきみに近づく
一歩ずつ距離をちぢめて
想いを寄せ合って

大きな手のひら
頬に触れたら
重なる吐息
真っ白に心　冬化粧　そっと


【C】
何度冬越えても
同じ季節は二度とない
だからこの手離さない

【S】
つないだ手と手が鼓動に合わせ
真っ赤な気持ちを描いて
できあがる思い出

ふたりで織りなす今日のしあわせ
春のかたわらに並んで
未来を照らすよ　ずっと

--------キ---------リ-----（かな）-----ト---------リ--------

※読み仮名の表記は、トトリ様の作品紹介ページに掲載されていた
文字数に沿って記載させていただいております。

※字余りの部分は（　）で括らせていただいております。


【A】
ふゆいろーなみきみちをーかーけてーくー
かえでのーはーみてきみーはーきれいだーとーわらったー

【A'】
くちびるーこぼれそうなーおーもいーをー
こがらしーがーさらうかーらーうつむくーしーかなくてー

【B】
ちんもーくーふーるーわーせーるーかぜ（きゅっ）ーとー
（かた）すくめればーさむくないのにーびょうごかすかにー
ふれあうーゆーびーさーきー

【S】
つないだーてとてがーこどうーにーあーわーせー
まっかなーけいーとーをつむいでーできあーがーるーてーぶくろ

さむいねーことばをーかわすーぬーくーもーりー
わらいごーえしーろーくまざってーこころーふーゆじたーくーきみとー


【A'】
はじめてーきみとすごすーゆーきのーひー
かなわなーいーたくさんーのーかこにめーをーふせればー

【B】
ながいーきーみーのーまーふーらーふたりーふー
わりつつんだーてれくさいけどーあったかいねとー
きみはにーかーむーかーらー

【S】
ゆっくりーこころがーきみにーちーかーづーくー
いっぽずーつきょーりーをちぢめてーおもいーをーよーせーあって

おおきなーてのひらーほおにーふーれーたーらー
かさなるーといーきーまっしろにーこころーふーゆげしょーうーそっとー


【C】
なんーどーふーゆーこーえーてーもーおーなーじー
きせつーはにどーとないーだからーこのてーはーなーさーなーい

【S】
つないだーてとてがーこどうーにーあーわーせー
まっかなーきもーちーをえがいてーできあーがーるーおーもいで

ふたりでーおりなすーきょうのーしーあーわーせー
はるのかーたわーらーにならんでーみらいーをーてらすーよーずっとー