朱に染まる　今日の終わりが近づく
黒い影　遠い空へ飛び去った

黒羽一片
ひらりと置き去り

夕暮れに染まる道に立ち尽くし
明日より今日の続きを願ってた　ただ


「また明日」
無邪気に言葉交わして
明日の日を疑うことさえ知らず

君の背見送る
宵影紛れた

夕闇に染まる家路駆け出した
また同じ明日が来ると信じてた
「さよなら」の意味すらまだわからずに
終わる今日に気付かずに盲目に　ただ


今日の先(に)続いてたはずだった明日の日は
突然に「さよなら」で仕切られ消えた


薄闇に染まる空に俯いた
君の居た今日は既にもう来ない
それならばもういらない　明日なんて
二度と来ない今日の日を願ってる　まだ





～～ひらがなver.～～


しゅにそまる　きょうのおわりがちかづく
くろいかげ　とおいそらにとびさった

くろばね　ひとひら
ひらりとおきざり

ゆうぐれにそまるみちにたちつくし
あすよりきょうのつづきを　ねがってた　ただ


「またあした」
むじゃきにことばかわして
あすのひをうたがうことさえしらず

きみのせ　みおくる
よいかげ　まぎれた

ゆうやみにそまるいえじ　かけだした
またおなじあすがくると　しんじてた
「さよなら」のいみすらまだ　わからずに
おわるきょうにきづかずに　もうもくに　ただ

きょうのさき(に)　つづいてたはずだったあすのひは
とつぜんの「さよなら」でしきられ　きえた

うすやみにそまるそらにうつむいた
きみのいたきょうは　すでにもうこない
それならばもういらない　あすなんて
にどとこない　きょうのひをねがってる　まだ