移り陰るあの音確かに聴いていた声
忘れた頃急に頭を擡げる
だけど虫食いだらけ みにくいアルバム写真じゃ
あの時の空の色は 未だ変わらずに忘却の淵でさ迷う

名も知らぬ花が無造作に咲いた
見境の無い大地で
刻む足跡の数だけ人は
思い悩み生きていくのだろう

風が止んだから歩き出そうかな
胸を焦がす躊躇いなら置いて
野鳥になりたいと願うなら
空への恐怖捨てなきゃな

震え惑う身体を抱きしめて息を潜め
独りよがりで空しい夜超えていた
幾度唱えた感情 嘲笑交じりの切なさ
誰とも交わすことなく やがて真夜中の帳の向こう掻き消えた

あの人は何をしているだろうか
あの街は変わりないか
全て過ぎ去りし夢だとしたら
今この時は何なのだろう

風が吹いたから足を止めようか
再び行く宛なんか無いのに
解けた靴紐に安堵して
屈みこんで目を閉じた

風は語ろう人の気も知らず
唯気ままに
その声に身を任せていれば
明日を生きられるのかな
いつまで・・・

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • オリジナルライセンス

風の咎人

うつりかげるあのおと たしかにきいていたこえ
わすれたころ きゅうにあたまをもたげる
だけどむしくいだらけ みにくいアルバムしゃしんじゃ
あのときのそらのいろは いまだかわらずにぼうきゃくのふちでさまよう

なもしらぬはながむぞうさにさいた
みさかいのないだいちで
きざむあしあとのかずだけひとは
おもいなやみいきていくのだろう

かぜがやんだからあるきだそうかな
むねをこがすためらいならおいて
やちょうになりたいとねがうなら
そらへのきょうふすてなきゃな

ふるえまどうからだをだきしめていきをひそめ
ひとりよがりでむなしいよるこえていた
いくどとなえたかんじょう だんしょうまじりのせつなさ
だれともかわすことなく やがてまよなかのとばりのむこうにかききえた

あのひとはなにをしているだろうか
あのまちはかわりないか
すべてすぎさりしゆめだとしたら
いまこのときはなんなのだろう

かぜがふいたからあしをとめようか
ふたたびいくあてなんかないのに
とけたくつひもにあんどして
かがみこんでめをとじた

かぜはかたろう ひとのきもしらず
ただきままに
そのこえにみをまかせていれば
あしたをいきられるのかな
いつまで・・・

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投稿日:2018/05/13 20:39:20

文字数:419文字

カテゴリ:歌詞

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