【イントロ】

愛する貴方 手の届かぬ場所
私は独り 館(ここ)で朽ち果てる
冷たくなった 私の躰を
恋しい腕が 抱くことはないの

【1番】

白い肌 金の髪 貴方の
優しい指先 撫でてくれた

この幸せ(とき)が 色褪せず 続くと
二人は永遠(とわ)だと 信じていた

けど あの女(ひと)が貴方を奪った

変わらぬ人形(わたし) 歳重ねる貴方(ひと)
〈血の通う女〉(かのじょ)と共に 生きると望んだ

生まれ変わって 相まみえるなら
同じ季節を 二人紡ぎたい

【2番】

薔薇の色 紅茶の香(か) 鳥の声
全ては貴方が 教えてくれた

そう 貴方を通して 世界を知った

二度と貴方の 瞳(め)に触れぬのなら
豪奢なドレス(ふく)も 光を失う
愛を失くした この世は荒野で
色も香(か)も音(ね)も 過去へ溶け消える

この恋慕が 何一つ恨まず
穢れ知らぬ 美しいうち
捧げる祈り

二人昔の 幸せの続き
叶うことなく 四肢は朽ちてゆく
最後に一つ 我が儘を云うわ
一度きりでいい 私を夢に視て

例え 貴方の隣に 居ることが
許されなくてもいいの
私は祈る
どうかこの先 貴方の視る四季(とき)が
優しく移ろう それだけを


********************************

作詞イメージ

持ち主の少年に愛されていたお人形。
やがて少年は大人になり 人間の女に恋をした。
少年は女と結ばれ館を去り お人形は置き去りに。
愛しい人が帰ることはなく
お人形は彼の幸せを独り静かに祈りながら
館と共に朽ち果ててゆく。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

お人形の恋慕【応募用歌詞】

しろやぎRさんのダークゴシック曲へ歌詞を付けさせていただきました。
http://piapro.jp/t/-pwi

閲覧数:205

投稿日:2013/02/09 18:51:14

文字数:672文字

カテゴリ:歌詞

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