こんなことでしか
あなたを笑わせられない
えくぼや言葉でしか あなたを救えなかった
最後に交わした言葉で もうダメとは感じなかった

また会えるから また笑わせるよ
あなたはこちらを 毎回見ていたね
自走できない体は ただの抜け殻で
続くのかな こんな風に

こんな風には 事実や風ではなく
怖くなってしまっただけで
でも 明日はないから ここで言うよ

こんなことでしか
答えがでなかった
あなたがいなくなる
こんなことでしか分からなかった
シャワーの途中 違うねこれは水じゃなかった

流すことでしか
出口がなかった
あなたの部屋を見るたびに
あの音が響くんで がんばれと呟く

もう十分です
あなたは死ぬほどにがんばった
機械音の中 理解した
まくらの上で さようなら
あなたはもう頑張ったから

短い間 長い人生の中で

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

201

※事実や風=事実や他人の客観性で見たものではなく、主観ということ

201=におい 消えてしまって匂い
流すことでしか出口がなかった=匂いを消すしか出口がなかった


居室で亡くなった人の詩を書きました
最後に言葉を交わしたのは私
『ごめんね。ちょっと首が苦しいから少し揉んで』
その人から貰った始めての『ごめんね』でした。
『ありがとう』しか言わない優しい人からの最後の言葉が『ごめんね』でした。
生きるために出来た後半の人生
短い間 長いあなたの人生の中で

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投稿日:2015/01/13 16:55:53

文字数:368文字

カテゴリ:歌詞

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