ローゼの頬とアスファルト

『ローゼの頬とアスファルト』

明日が来るかどうかって呟いて
明日は降るかもだって書き換えた
アスペクト比4:3のテレビ点け
ハスキーヴォイスシンガーの目を逸らす

脳内練習さ　ハロー、ヘイハロー
靴の音だけが木霊する
空を見上げればハロー、ヘイハロー
青を駆ける高踏の鳥

拙な胸の鼓動　淡いローゼの頬
一筋の飛行機雲が
過ぎ去ってくのを資本に飛び出した
光を走ってる



明日が来るかどうかって呟いて
明日は知るかばかって書き換えた
アスファルトを這いずる蟻を見て
サステインを効かせて足止める

行き交う影の中　ハロー、ヘイハロー
赤黄色緑　色しぐれ
ショウケースのリッケンバッカー　ハロー、ヘイハロー
スクワイヤ摘むストリート

闇雲な笑顔　掻き鳴らす想い
見送ってただただひとり
届く当てもなく願いを飛ばした
刹那を駆け抜ける



走り出した夢　通り過ぎた夢
今あるのは私の羽
ドアノブを握り　温度を確かめ
光へ走る

拙な胸の鼓動　淡いローゼの頬
一筋の飛行機雲が
過ぎ去ってくのを資本に飛び出した
光を走ってる

光を走っていく