透き通る様な風の音(ね)に
ただ一人耳を澄ましてた
瞼の奥に残った笑顔が
まだ消えなくて少し苦しい

昨日の夢の出来事みたいに
忘れられたら良かったのに

青い空、飛行機雲が
真っ直ぐ伸びて薄れてく
景色が滲んで今だけは
どうか零れ落ちないように
そっと目を閉じた

どんなに暗い夜も
必ず明けてしまうから
僕だけ置いて行ったまま

気付けば僕は立ち止まって
君の声はもう聞こえない
伸ばした手の平で掴んだものは
冷たい空気と虚しさだけ

音も無く積もる言えずにいた言葉
後悔しても変わらないけど

鮮やかに色付いてゆく
空の隙間、ビルの向こう
紡いだ時間を一つずつ
思い出に変えてゆけたなら
また進めるかな

独りよがりな悲しみも
意味も無く流した涙も全部
無駄じゃないから

青い空、飛行機雲が
真っ直ぐ伸びて薄れてく
新しい日々が輝いて
どうか笑顔でいれますよに
そっと目を開けて

どんなに辛い夜も
必ず光が差して
何度でも前を向けるから