青い絵の具を薄く滲ませたような
街の景色のなかを裸足で歩いた
雨が乾いた匂いがゆるく立ち込む
朝がくるまであと数刻の幻世界
ヒトリは寂しいと乞うくせに
その手を振りほどいて
独りになれる場所を探してしまうのはなぜ
いつかは幸福が訪れるなんて
信じるほど初心じゃない
Ray それでも 縋りたくなる
ことだってあるわ
夢を怠惰な日々の免罪符にして
口にするたび白々しさを覚えた
酷くザラつくアスファルトに擦れた肌
泣くも喚くもココが私の現世界
胸が詰まるような生き辛さを
上手く消化できずに
ふいにすべてを投げ出してリセットしたくなる
それなり懸命に生きた昨日が
思い出にもならなくて
Ray それでも 明日を願える
私でいたいの
目を閉じれば聴こえる
唯一つ
愛しいメロディ
どれだけ誰かのこと羨んでも
私にしかなれなくて
Ray どうせならいっそ らしく
いられたらいいわ
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