手を引く夜風に誘われて
辿り着いた夢現の境目

そこに広がるは夢の宴
響く琴と優美な笛の音

差し出された盃干せば
扇の向こうで笑い声

籠目籠目と囁いて
閉ざされた鳥籠 竹の籠
結んで開いた手のひらに
残るのは空蝉 貴女の微熱

朧な月は掠れて 消えて
然れど永久に 沈むことはなく

重ねる酒に現は薄れ
ただ想うは貴女の黒髪

傍らの桜 風に揺れ
扇の向こうを眩ませる

ほろりほろり 肩に落ちる
いと儚きは桜花の命
薄紅色浮かぶ盃
酌み交わす貴女は狐のお面

夜明けの晩には鶴と亀
滑り落ちた先は夢現
結んで開いた唇を
宴の盃が仄かに染める

【右】
ゆらりゆらり 揺れる焔
扇の影で囁く声に
籠目籠目と閉ざされた
籠の中の鳥は いついつ出やる

【左】
どうぞゆるり寛いで
我らと共に いついつまでも
花吹雪に閉ざされて
ここで宴を続けましょう


*ひらがな*

てをひく よかぜに さそーわれて
たどりついた むげんの さかいめ

そこに ひろがるわ ゆめのうたげ
ひびく ことと ゆうびな ふえのね

さしだされた さかずき ほせば
おおぎのむこおで わらいごえ

かーごめかごめと ささやいて
とざされたとりかご たけのかご
むすんでひらいた てのひらに
のこるのわ うつせみ あなたのびねつ

おぼろなつきわ かすれて きえて
されどとわに しずむことわなく

かさねるさけに うつつわうすれ
ただおもうわ あなたのくろかみ

かたわらのさくら かぜにゆれ
おおぎのむこおお くらませる

ほーろりほろり かたにおちる
いとはかなきわ おおかのいのち
うすべにいろ うかぶさかずき
くみかわすあなたわ きつねのおめん

よあけのばんにわ つるとかめ
すべりおちたさきわ ゆめうつつ
むすんでひらいた くちびるをお
うたげのさかずきが ほのかにそめる

【右】
ゆーらりゆらり ゆれるほのお
おおぎのかげで ささやくこえに
かーごめかごめと とざされた
かごのなかのとりは いついつでやる

【左】
どうぞ ゆるり くつろいで
われらとともに いついつまでも
はなふぶきに とざされて
ここでうたげを つづけましょう

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

籠目籠目

閲覧数:181

投稿日:2011/10/14 19:24:14

文字数:916文字

カテゴリ:歌詞

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