貴方は 私に言いました
最初で最後の 指切りと共に
「帰ってくるよ」と 覚えてる?
約束した 指が切ない

悲しみを称えたまま 一人
笑顔を作って 待つの
青い約束をまだ 信じているから

今、貴方は 何処に居るの?
私の信じられる場所で
ちゃんと生きて 戦っている?
私には見えないから 願うわ
綺麗な流れ星 消えないように


貴方は私に言いました
掲げた腕に 愛を込めて
「行ってきます」と ただ真直ぐに
見据えた瞳が 寂しい

不安を抱えたまま 独り
大丈夫と呟き 見つめるの
淡い期待をまだ 信じているから

今、貴方は 幸せで在るの?
私が喜べるカタチで
戻ってくると 頑張りながら
未だ 届かない声と便り
美しい音色 奏でてほしい


諦めないで 還ってきて
私を幸せにするって
淋しくさせないって
貴方は確かに 言ったじゃない
待っているのよ 貴方を
消えない誓いと 一緒に
さよならは要らないの
ただいまが欲しいの
我儘で良い だから
…私に“証拠”を……


今、貴方は 歩き続けているの?
私の元へ ひたすら
笑顔の 「ただいま」を届けに
この道の 向こう側を一人で
勇敢な足音 響かせながら


一歩一歩 懐かしい影
近付いてくる 愛しい貴方
傷ついて それでも前に
変わらない優しい人
横たわった 私の腕の中
眠る最期 笑顔の…
…「ただいま」