扉は音もなく閉まる 光は其処で立ち塞ぐ
一人で部屋に残されて 地べたに落ちたイヤフォンから

流れる残響 反照
ほら惹かれるのさ この夜の歌の中へ

溶ける

あたし 泣きたくないわ
夜の淵 誰もいないなら
きっとあたしらしく 両手を広げ歌うの
はやく
此のメロディを見附けてよ 夜の歌響く
見えない世界から連れだしてね
今、サヨナラ


明日は影もなく迫る 散らかった部屋のまま一人
窓辺に置いたラジオから 聞こえる淋しげなラブソング


名残はいらない いらない
ほら泣きたいなら この夜の歌を聴け

あなた 思い出に成る瞬間が来るとわかってる
ずっとたよりのない 夜にばかりいられない
はやく立ち去って逝け
切なさに踊る星達よ
その灯りさえ 邪魔になるなんて馬鹿だけど

あたし 泣きたくないわ
夜の淵 何もいないから
きっとあたしらしく 両手を広げ歌うの
はやく
此のセレナーデ 羽ばたくように歌響く
見えない世界から連れ出してね
今、サヨナラ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

夜の歌、あたしの歌

つやさんの曲宛てに
http://piapro.jp/t/Zy7O

考えすぎて眠れない夜があります。
そんなときだけ、イヤフォンに耳を塞いで寝ます。
半分寝ているような、まだ違うような音楽がちゃんと聞こえているような。
そんなような歌。

閲覧数:258

投稿日:2012/10/02 12:58:02

文字数:426文字

カテゴリ:その他

クリップボードにコピーしました