遠い記憶に咲いた薔薇


そこは誰もいない花園
忘れ去られた庭よ
風に揺れる花弁 くちづけ
貴女の幻 想う

凛と咲き誇る オールドローズ
今も変わらず


微かな囁きに目覚める
ドアは閉ざされたまま
毎朝交わした言葉さえ
だんだん忘れてしまう

蜂蜜のような木漏れ日に
溶ける面影


永遠に高く薫り立つ
甘い夢に堕ちたなら
幸せの影に怯え
泣くことも無くなるの?

時の流れに忘れ去られ
記憶の中 逃げ込んで
何もかもを捨てたなら
この痛みは消えるの?


『――心の奥に咲かせた薔薇を 枯らさぬように。』


悲しい世界に傷付いて
どこにも行けず泣いてた
私の涙を拭う
貴女の手 思い出す

共に過ごした日々の記憶
貴女がいたこの場所で
私は今も貴女の
温もりを覚えてる


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そこはだれもいないはなぞの
わすれさられたにわよ
かぜにゆれるかべん くちづけ
あなたのまぼろし おもう

りんとさきほこる おーるどろーず
いまもかわらず


かすかなささやきにめざめる
どあはとざされたまま
まいあさかわしたことばさえ
だんだんわすれてしまう

はちみつのようなこもれびに
とけるおもかげ


えいえんにたかくかおりたつ
あまいゆめにおちたなら
しあわせのかげにおびえ
なくこともなくなるの

ときのながれにわすれさられ
きおくのなか にげこんで
なにもかもすてたなら
このいたみはきえるの


こころのおくにさかせたばらを からさぬように


かなしいせかいにきずついて
どこにもいけずないてた
わたしのなみだをぬぐう
あなたのて おもいだす

ともにすごしたひびのきおく
あなたがいたこのばしょで
わたしはいまもあなたの
ぬくもりをおぼえてる

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

遠い記憶に咲いた薔薇

vipigさん【歌詞募集】タイトル未定(#3) 【4月25日締切】への応募作品です。

http://piapro.jp/t/TCNf

@歌詞について
最初は母を亡くした娘という設定でしたが、違う解釈もありそうだなーとも思ってます。

ちょっと昔に読んだのであやふやですが、梨木香歩の「西の魔女が死んだ」をイメージして書きました。
たしかこの小説は孫と祖母でしたね。
それに祖母の家の庭はハーブガーデンだった気がするので、庭に薔薇はなかったかもしれませんね(^^;)

閲覧数:312

投稿日:2013/04/29 00:11:25

文字数:764文字

カテゴリ:歌詞

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