その花は咲こうとしない
-Desert Rose-
006
ガラスの柩に横たわる 名も知れぬ娘
彼岸の縁から掘り出され しとねで眠るの
異国に伝わる書の中に 残された欠片
微笑残して瞳を伏せた 乾いた花よ
034
砂漠の薔薇
誰が呼んだの 忘れ去られた名を
爪にも似た 想い重ねて 花と見まごうまで
夜は更けて 博物館の扉 固く閉ざしたなら
ここは時空と沈黙が支配する都
102
風が運ぶ流砂
君は麻布を纏わせ
黄砂舞い上がる地
緑野 オアシスごと
どこかへと押しやり消し去った
逃げる水
遥か 耳に届く
弔い唄を歌うのは誰か
慕う 彼の男
139
土塊ごときと蔑まれ 砂塵に埋もれた
その花の姿もどかしく ため息を零す
崩さぬようにと鍵をかけ 手も触れぬままに
小首を傾げて あどけなく 眠り続ける
206
砂漠の薔薇
秘めた謎ごと 固く閉ざした身に
ひと垂らしの 残滓 手向けて
水の香りのエッセンス
柱の影 月に背を向け 立ち尽くしてる頃
ここは夢と記憶との 写し絵の回廊
234
砂丘を越える商隊
軋み 回り続けるのは
轍 その行方を
照らす慈悲深き太陽が
落とした影連ね
海を往け
干して底を見せた
水の化石が描いた風紋
砂の海へと
(間 奏)
416
揺らしているのは 雨を呼ぶ風ね
葦の原 吹き渡り ざわめきが広がるの
人は 夢に 夢に 溶けて 立ち尽くす
ここにはもう記憶しか ないのに また
あぁ蘇る 時空は遡り 花開くの
452
ひっくり返す 砂の時計
後ろ向きに歩き出せば
明かり灯した街の陰で
嵐呼ぶ旋風が身じろいでる
500
a longer time, sandstorm … 昏き 眼窩
a longer time, sandstorm … 過ぎる 幻影
511
枕辺に木霊す 古の寿ぎ
安らかな眠りを 乱す者許さじ
陽炎-かぎろい-の中へと 彷徨うを見やれば
520
炙られて 喘いで 乾いた 咳
534
余さず解けるわ 幻
ガラスの柩は薔薇を抱きしめてる
ガラスの柩は薔薇を抱きしめてる
花は 花は 花は 咲かない
00:00 / 06:35
【開発コードmiki】その花は咲こうとしない Lyric 2【オリジナル】
歌:SF-A2開発コードmiki
題名:千田 植
作詞:月子
作曲:千田 植
作画:月子
動画:月子
http://nicovideo.jp/watch/sm23942986
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