積み重なる時間の中で手に入れたもの
丁寧に折り畳まれた小さな手紙読み返す

メモ書きみたいなそれがどうして私の
胸の奥を鳴らして　今蘇るのは

一人きり不安で泣いてた私に向けられた言葉
それは優しく包(くる)まれて開(ひら)いた瞬間に
時を越え今瞳の中滲んだ文字が揺れても
もういいと思えたんだ
もう歩き出せるから

今思えば幼く拙い文字で綴る
そのやり取りが立ち止まる私の手をひいてくれた

両手に収まりきれない程に交わした
言葉は私の心にあり続けるよ

これからも歩いてゆくから
だから振り向くのは終わり
それは新たな始まり
すべては胸の中だ

カラフルな紙吹雪になる
喜びも悲しみの言葉も
私のこの手でみんなひとつにするよ

どうか泣かないでよ
もうあと少しで終わる
戻れないよ
それでいいと決めたのは私だから
掬い上げたこの両手に溢れていた「ありがとう」

今も生き続けてるよ
だから振り向くのは終わり
それは新たな始まり
すべては胸の中だ

カラフルな紙吹雪になる
喜びも悲しみの言葉も
降り注げ
ここで私を祝福する