気付けば檻に捕らわれていた 玉屑の降る闇の底
膝を抱えて目を閉じる 舞い散る雪だけ 静かに歌った

暁闇の中で春を待つ そんなものは来ないと知っていた
暁闇の中で君を待つ きっと二度と触れられないと知っていた

別たれた道 閉ざされた未来 隔絶された深雪の奥 深く深く


気付けば澱に囚われていた 玉屑の舞う闇の底
てのひらに落ち消えていく 泪の欠片だけ 儚く歌った

暁闇の中で春を待つ そんなものは来ないと知っていた
暁闇の中で君を待つ きっと二度と触れられないと知っていた

別たれた道 閉ざされた未来 隔絶された深雪の果て 永く永く


暁闇の中で春を 暁闇の中で君を 待つだけの俺に誰かが触れた
目を開け 身を起こせ 其処/底から踏み出せと 誰かが泣いた


波紋のように闇を震わせ 加速する熱 檻/澱を溶かした
雪は溶けると 冬は終わると そんな当たり前の事を やっと知ったよ
差し伸べられた手に やっと気付いた

あの日 呑み込んだ泪(ゆき)を 溶かす熱を 君に返そう
澱を抜け 檻を出て 隣に並ぼう 左と右に


暁闇は明けて朝が来る 眩く陽を弾くのは玉屑 笑う君

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

永久幻灯 ~「玉屑」に寄せて【歌詞】

コラボ用の小説を書いて、そのタイトルを考えているうちに出てきた歌詞です。
私が書く「玉屑」のカイトのイメージ、かな。
「玉屑」はミクとリンをメインヒロインに、他女性陣もサブヒロイン的に色々な展開を色々な執筆者が書く事になっているので、『君』に入る人物は色々に取れるようにと思って作りました。

ちなみに小説はこちら↓
『玉屑 ~螺旋の刹那、泡沫の無限~ (ユキ編)  第一章(1)』
http://piapro.jp/t/LAws

閲覧数:93

投稿日:2011/01/16 20:23:49

文字数:491文字

カテゴリ:歌詞

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