さよならのクッキーガール【inst】
自転車でなら間に合うさ ネオンテトラの夜
とがったサドルに腰掛けて ひとり、ため息出る
すぐそばに誰かいる気がしたら
車輪を突き刺すガラスも溶け出して
クッキーほおばり続けた記憶だけでもう 生きていける
さよならって気持ちだけ かじりかけたばっか
でも戻れない あしたの朝
見送ったはずの駅からは 近すぎたサボテンルーム
ポテチで水を摂るだけで 君はどこへ行くの?
ベッドには今も ザラついた砂鉄
灯を消すと 青い水槽 見つめていたけれど
さっきまで 見続けた 話はこれまで 終わりにして
なんとなく 手紙には 残り続けてく
「ごめんね...」の文字が揺れる いま
みずいろのメロディがテトラのラインに混じり合って
瞳の奥に映る 記憶を泳いでく
もう届かない 君への詩
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