とある村に住む少女と少年がいた
2人は共に遊び 成長していった
いつしか少年は少女に恋心を抱き
それを胸に秘めたまま
司祭になるため村から出ていった

時は経ち 少年は人からも立派だといわれるような司祭になった
そんな時に来た 故郷の村から以来
"教会での結婚式に立ち会って欲しい"
昔からの恋心を秘めたまま 少年は故郷への帰路につく

故郷へと帰って来た司祭は愛しい少女を花嫁に見た
それが普通の結婚であったならば
司祭も諦めがついただろう
しかし あの愛しい人の隣りで一緒に微笑んでいるのは
間違えようも無く女だった
愛しい人の薬指に煌めく銀色の指輪
"立派な司祭"のはずなのに何故かそれへの憎しみが止まらなかった





司祭を務める彼の右手には
聖書のはずの
火炎瓶(シットシン)

木造の建物はもろく
天井の硝子(グラス)が砕け散る

やがて2人の白い衣装(ドレス)が
悲しみの陽炎と変化する

融解した2つの肉が混ざり
密かに愛の永久を語る


「誓うよ、君を愛する事を」
「誓います、あなたを愛する事を」
(初めから何も必要無かった)

---[アナタ]以外は---


哀れな司祭の見たものは
炭にまみれた白の塊(アイ)



優しくも、無頓着とも思える
案内(ネイロ)で司祭を導く

辿り着いたは女の故郷
手は放れ、足は動く

悔やみの声と涙の旋律(ネイロ)
耳につくのは逆接の言葉


「--------------司祭は当然の事をした」


手の内で輝く塊(アイ)
自身の望むはずの無い結果(ゲンジツ)に
外界で賛辞が送られる

「女同士で結婚だなんて」

立ち尽くす司祭(カミ)は
自らに懺悔し
罪を許さず裁きを降す

気付けば暗闇(コントン)が司祭(ゼッタイシャ)を支配し
塊(アイ)は輝きを増した



ライセンス

  • 非営利目的に限ります

2人の花嫁と神父

歌詞のような物語のような
よく分かりませんが、これだけは言える。
百合だ。

タイトルセンスの無さに泣ける。

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投稿日:2010/02/23 21:01:30

文字数:767文字

カテゴリ:その他

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