「割れた鏡月」
作詞・作曲:如何槌提督

迸(はし)る水面を切り裂いて 鋼を鳴らし君は征く
礼砲叫ぶ海抱(いだ)いて 主機関(むね)の鼓動は高鳴る 御旗の下に

猛る砲火 黎明焼いて 大儀の為に闇を討って
曳光(えいこう)駆ける空を裂いて 突きつけるその砲口

朽ち果てて疼く怨念も 奈落から浮かぶ激情も
安らかに沈み給えよ 禍つ魂(たま)を撃ち抜け

爆音をかき消し叫べ 硝煙の中
目標、左舷!邀撃!主砲装填!続け"宜候"
潮風を背に受け駆けろ 弾幕の雨
深淵、禍つ冷笑 立ちはだかるは正午ノ悪魔

さぁ、雌雄を決する戦域 逃げ場など無い
さぁ、静み給えよ 往くぞ抜錨!



唸る鉄風焼きついて 鋼が吼える海を征く
逆巻く悲鳴轟いて 押し寄せる爆雷音

錆び付いて軋む亡霊を 傷痕にもがく水棲を
この海に沈み給えと迫る闇へ刻めよ

紅の薄暮を睨め 水平の果て
敵影補足!両舷、最大戦速!うたえ"宜候"
波音を切り裂き奔れ、鋼を鳴らし
戦慄、不祥の落日 睥睨するは不敵ノ戦姫

嗚呼、東の空を貫き昇る明月
さぁ、辞世の空を刻め その眼に


陰鬱に積もる執念も 肥大して止まぬ妄念も
深淵へ帰り給えよ 禍つ魂(たま)を撃ち抜け

暗闇を貫き奔れ 夜戦海域
雷撃放て!全門斉射!撃滅!叫べ"宜候"
潮風を背に受け駆けろ 弾幕の雨
交錯、突きつけあった彼我の正義を背負う鬼姫

嗚呼、錨を沈め揺蕩う夜の水面に
嗚呼、辞世の空と割れた鏡月

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

割れた鏡月

閲覧数:324

投稿日:2014/04/27 00:38:46

文字数:617文字

カテゴリ:歌詞

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