呼び声に そよいで 訪れた 静寂(しじま)に
パノラマは 流れて 戦場の 色映してる
生きていた
鋼(はがね)の雨 砕ける塔
築いた 全てを 焼き尽くした
仰いだ空 渦巻く雲
アタシを見つめる 塒(とぐろ)を巻く薔薇
花咲くベルリンは 燃えていた
■
劇的な 一夜は 夕闇を 薄めて
慰めも 待たずに 銃撃は こだま響かせ 近づいた
叫びの海 波打つ人
天舞う鋼鉄 瓦礫の歌
煙に吹く 赤立つ旗
最後に願った 家路(かじ)へ希望も
ああ 神様 祈りはもう
■
それでも往け 拾えよ夢
力の限りに 進めよ道
逃(のが)れよ花 国境の果て
命を掴めよ 彼方の園
嘆きの川 狂気の群れ
時代の 悪夢を 泳いでゆけ
振り返るな 遠くを往け
さよなら 私の 花咲くベルリン
ベルリン1945
黒瓜丿美さんの曲
http://piapro.jp/t/1KxZ に寄せて
詞元の曲は、劇的で映像的でした。悲劇のなかにある希望や決意を感じました。
(解釈)
出だしは、爆撃に見舞われて聴覚を失った状況。
誰かに呼び止められた事で、命を拾ったという展開。
で、音を取り戻して見た世界が続くという流れとなります。
その後は、比較的わかりやすい内容になっているかと思います。
一言で言えば、ベルリンの戦火から逃れる為に行動するというストーリーです。
音を楽しみながら、ストーリーも楽しんで欲しいなと思いながら書いてました。
■
残念ながら不採用でした。
詞の出来には満足していたので落選には気落ちしましたが、ただ落選するかも、と思い当たる部分もあったので、悔しさは大きいですが、そこまでショックは無かったです。
自分の詞で気になる点は、出だしのわかりにくさ。これでも、かなりわかりやすくしたつもりですが、この部分を完全にリスナーに伝えるには、動画の絵の役割がかなり重要になるはず。逆に言えば、それがあるなら、動画としてはかなり使いやすい詞かなぁとか思ってはいるんですが、そこら辺は賭けでした。
そして、おそらく落選の決定打は、テーマである戦争、しかも史実の戦争である事だと考えています。
ボカロ曲のメインターゲットは10代、20代のリスナー。そして、ラノベとか漫画とかになじみが深い層と考えると、堅いテーマは敬遠されやすいかなぁと、それは製作の時点でずっと思っていました。
不採用の当時は、かなり葛藤はしたけど、12/31現在、やっと落ち着きました。当落は公募の常だから、その瞬間には平気でいられなくても納得はしてるんです。というか落選して平気な方がヤバイので、ちゃんと苦しんでた自分がいたという事は、良いことだと思うようにしてます。
曲にはよい詞がついていて、公募で関われた事に誇りをもてる歌になっていました。多くの人に聞いて欲しい歌です^^。
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