A)
闇に差した 月の光は 孤独を隠す衣(ころも)になって
嘘も見えぬ まやかしの目で ただほくそ笑んでいる
風に揺れた 木の葉たちが 唄うように囁きだすの
顔も見えぬ 創られた恋 言葉は響かない
B)
いつも 傷は 癒えないまま まやかしに踊らされて
光の中 揺れる瞳 映るのは甘い果実
S)
森の中を 彷徨い歩く 綺麗なドレスを身に纏い
深く深く 闇に落ちていく 漆黒の輪舞(ロンド)
A)
擦れた靴を 脱ぎ捨てて 踏み沁めたいくつもの季節
夜は明けぬ 陽射しはどこ? 今日がまた過ぎてく
月が落とす 微睡(まどろみ)の種 そのひと時に私は踊る
嘘も見えぬ 盲目の愛 枯れていく涙
B)
時と共に 色を変える 鮮やかな森の木々たち
暗闇では 気付けないの ねぇあなたには見えているの?
S)
森の中を 彷徨い歩く 綺麗なドレスを身に纏い
深く深く 闇に落ちていく 漆黒の輪舞(ロンド)
‐間奏‐
B)
砕け散った 夢や恋が 月明かりに照らされて
まるでガラスの 粒みたいに 輝いて見えたの
S)
森の中を 彷徨い歩く 綺麗なドレスを身に纏い
深く深く 闇に落ちていく 漆黒の輪舞(ロンド)
S’)
月が落ちた 光の中で 真っ白なドレスが染まっていく
廻る廻る 世界の隅の 真紅の薔薇(ローザ)
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