錆びた鉄屑の舞台で厭う人形劇の館
眠れない夜を巡る
小さな子供の影が見えた

遣る瀬無い夜の瀬を縫う
凍り付いた感情を溶かした
人を傷付ける事しか出来ないその口が
世界平和を謳うか

真夜中三時の汽笛が
夜空を越えて
古い童話の牧場に届いたなら
水平線のその向こうにいる
あなたに御話を聞かせよう

醒めない白昼夢の象徴の丘の上
鏡写しの世界があるのなら
この心臓の音が響き
生命の遊泳を征くその先で
贋造の身体を癒すような
夜を跨ごう

古いトンネルの向こう
朝日が昇る丘で
二人、夢と歩調の鏡合わせ
ほらまた失った

空想画描いた偶像の象徴
徒花は華やいだ夢を見れなかった
欺瞞 炎上 螺旋状 構造上
少女は笑っていた

いっそ拡声器を持って走り出す
疎な日々と
未来永劫続いて行く風景描写に
海の中沈んだあの街並みが
見えたのなら

忘れ去った寓話に積み重ねられた
諦めた夢の残滓を持って
向かう当てもない
生命の旅路を征くその後で
空疎な世界を満たすような
色を手にしよう

赦しもしない汚泥の感情
影踏み損得勘定 泥土
静寂に揺蕩い、肺に花束を

既望は過去の産物の澱
幾重の万象の通り
故に流れる生命を、游泳をする濫觴を

月までの多重構造の
空を睨む
天に活ける花一輪 月光の橋
鈍色蝶々 夜を跨ぐ
彼岸花の丘に夜明けの汽笛

「雨に打たれる子供の絵」を見る
色彩の螺旋に糸が食い込んで離れない

嘘偽りのない言葉だけが欲しいよ
何も知らない天使たちが
地獄に堕ちていく

醒めぬ夢と空想世界の終わり
夜明けの窓辺から見えた君と
この臨終都市を歩いて
生きる意味を探し回ってさ
また次の宵を迎える日まで
足跡を探して行こう

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

廃世界探訪と空想模型

廃世界の何処かに無くしてしまった何かを探してる

旅の軌跡をなぞろう

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投稿日:2024/03/27 16:20:11

文字数:718文字

カテゴリ:歌詞

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