貴方の起こした風に
くるり、くるりと回りました
薄紅色の風車 夕暮れ道に、二人

桜 ほろりほろり
春の風に舞う中で 
共に老いて死ぬまで
一緒に暮らそうと

子どもの指切りのように
痛みを知らず交し合った
無邪気な約束を抱いて

見渡す町に貴方の
影は見えなくなったけれど
消えかける貴方の風に
くるり、くるりと回りましょう
溜め息揺れる風車 想い出橋に、一人

季節 巡り巡り
花の色も移り行く
冬を待つ人波は
足早に過ぎ去る

壊れてしまわぬようにと
両手で包み込んだままの
幼い約束が軋んだ

貴方の風待ちわびて
花の散り果てた木の下で
暮れなずむ町の明かりに
一つ二つ想いを詠う

一人月を待つ夜の闇
雨に雪に身が凍えても
貴方の風を身に受けて
くるり、くるりと回れました
心象る風車 今は止まって、一人

*ひらがな*

あなたのおこしたかぜに
くるり くるり とまわりました
うすべにいろのかざぐるま ゆうぐれみちに ふたり

さくら ほろりほろり
はるのかぜに まうなかで
ともに おいてしぬまで
いっしょにくらそうと

こどもの ゆびきりのように
いたみお しらずかわしあった
むじゃきな やくそくおいだいて

みわたすまちにあなたの
かげわ みえなくなったけれど
きえかけるあなたのかぜに
くるり くるり とまわりましょう
ためいきゆれるかざぐるま おもいでばしに ひとり

きせつ めぐりめぐり
はなのいろも うつりゆく
ふゆおまつひとなみわ
あしばやにすぎさる

こわれて しまわぬようにと
りょうてで つつみこんだままの
おさない やくそくがきしんだ

あなたのかぜ まちわびて
はなのちりはてた きのしたで
くれなずむまちのあかりに
ひとつふたつ おもいおうたう

ひとりつきおまつよるのやみ
あめにゆきに みがこごえても
あなたのかぜおみにうけて
くるり くるり とまわれました
こころかたどるかざぐるま いまわとまって ひとり

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

風車

閲覧数:119

投稿日:2012/01/17 22:30:32

文字数:829文字

カテゴリ:歌詞

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