End Chronicle

森を染める斜陽と
過去の記憶　密かに
時を喰らう悪魔は
終えた朝　巻き戻す

宵に響く歌声
君が告げる終演（ピリオド）
積もる生が織り成す
罪の因果を…

闇に月（ふね）を浮かべて
星を掬うその手に
傷を付けた痛みを
幾星霜背負おう

滅び謳う楽園
錆びた鍵を手折って
凋落の揺籠で
眠るように朽ちゆく

これが僕の宿命
君が望む終演（ピリオド）
柩（はこ）に詰めたエリカが
風にそよいだ

虹は消えて黄昏
由縁さえ不確かな
約束を携えた
旅人に祝福を

これが僕の脚本（シナリオ）
絶たれた君の祈り
燃え落ちる劇場で
観客は蒼冷める

世界よ　時よ　神よ
僕らに今　終焉（おわり）を
赦されぬ願いなら
歴史さえ書き替える

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もりをそめるしゃようと
かこのきおく　ひそかに
ときをくらうあくまは
おえたあさ　まきもどす

よいにひびくよびごえ
きみがつげるぴりおど
つもるなまがおりなす
つみのいんがを…

やみにふねをうかべて
ほしをすくうそのてに
きずをつけたいたみを
いくせいそうせおおう

ほろびうたうらくえん
さびたかぎをたおって
ちょうらくのゆりかごで
ねむるようにくちゆく

これがぼくのしゅくめい
きみがのぞむぴりおど
はこにつめたえりかが
かぜにそよいだ

にじはきえてたそがれ
ゆえんさえふたしかな
やくそくをたずさえた
たびびとにしゅくふくを

これがぼくのしなりお
たたれたきみのいのり
もえおちるげきじょうで
かんきゃくはあおざめる

せかいよ　ときよ　かみよ
ぼくらにいま　おわりを
ゆるされぬねがいなら
れきしさえかきかえる