空に溶けた 君と
八月に黄昏れて
それじゃあ…またね。
ユラ ユラ ユラ
通り雨をぶら下げ
僕 等の カタ チも遠に草臥れてさ
鈍色の 傘取りが
やけに懐かしい
ねぇ遊ぼう
君の言葉
腕を握りしめ
離れてた
あの日の暮れに君は消えてった
夏に溶けた
君と太陽が
眩しすぎて
青い空がやけに嫌いだった
真夏の卒塔婆は僕の道しるべ
昨日見た蛍は遠に死んでいた
嫌った。
ただ暮れた夏を
太陽を通り過ぎて
君の手指を絡め過ぎてった
夏に溶けた
君と太陽が
眩しすぎて
僕等の夏を歪ませてった
空に溶けた 君と
八月に黄昏れて
青い空がやけに嫌いだった
暮れた空に君を絵描いていた
もう 帰れない あの 日に。
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