凍りつく 水晶砕け
ただ迷い 彷徨(さまよ)う 地
まだ暗く未練を残している 色

その若者の受けた恋
過去――異動 「覚悟して」
彼女の知りえないひとの 声

将来を 花の束を 約束されていた
幸せは 穏やかに 脆く崩れてゆく――

純情と傷と闇 心模様
縺(もつ)れ かけ違(たが)えた
その想いたちは全て一途(いちず)
魔も――姫も同じ瞳


その言葉 木ノ葉のように
清らかな場に沈む
「従士(じゅうし)はまいらぬ」 皆(みな)が涙
静寂――

血を流し 握りしめる 悶え俯く者
厳めしく 額(ぬか)づいたまま 微動だにせぬ使者

帰らざる彼は勇気ある騎士と
国中に慕われ
治める姫は恋焦がれ 互いに誓い合っていた


素足を赤く染め
ひとり探し歩くは姫
白雪(しらゆき)舞う
叶わない想いで
氷に変えてしまったひと 魔の王

光る 想い
ゆらぐ 希望
軋む 時間
しみる 願い
誰もが――

凍りついた指 脆く 若者は
触れたさきから ただ――
「やめないで、あぁ――(5 3)」 囚われた瞳(8)
崩れて欠け落ちる

破片ざらつく大地 静かに 降る
荊の籠が呼ぶ
絹糸と救い撒(ま)く オーロラ
誰も報われないまま 

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

【応募】白い雨(仮)【推敲中】

バッドエンドな純愛ファンタジー。


http://piapro.jp/t/chDM}への応募です。



【ご利用は計画的に】

閲覧数:252

投稿日:2014/05/03 20:47:51

文字数:514文字

カテゴリ:歌詞

クリップボードにコピーしました