明ける夜がある 暮れる朝がある
ゆらり揺らめいた 蝋燭を吹き消し
僕が笑う頃 君が泣いた頃
夢も何もない 世界はいらないよ
君がそこにいて 僕を探してる
そっと手を伸ばし 灯りをつけてほら
錆びたバルコニー 降りて手を取って
螺旋階段が始まるのこれから
童話の中にある
奇跡だけを取り出して
閉じ込められた絶望達
この朝に消し楽しみましょう
古びた本 君が読めば 開いていく扉
その錠前 かざした手で 僕に開けさせてよ
握った鍵 問い掛ければ 君が開く扉
二人だけが 知っていられる 本の中身へ
大人びた少女 どこか不自然で
幼さを残す その笑顔を見せて
口につく砂糖 止まることはなく
君が笑えれば それさえ愛おしい
すぐに不機嫌に 僕は慣れたけど
君の優しさは それだけじゃ隠れず
積み重ねられた 本の山のなか
埋まる君の顔 やっぱり不機嫌で
寂びている屋敷の奥 響いた鈴の音は
綺麗に僕の名を呼んでる それが二人を結ぶ声さ
僕らだけが開けるもの 暗い夜の果てで
冷静から滲み出てる 焦る態度が愛しい
どんな時も僕の傍に 君がいる幸せ
暗い顔もいつものことさ すぐに不機嫌
夢を見てた 君が言う
どこへ行けばいいのかと
考えられず黙り込んで
二人きり包むこの静寂に
君の笑顔 探していた
古びた本 君が読めば開いていく扉
その錠前 かざした手で僕に開けさせてよ
握った鍵 問い掛ければ君が開く扉
二人だけが 知っていられる本の中身へ
風が吹いて窓を押して君が目を細めて
ここにいるよ 僕がいるよ 片手にパンを持ち
君が好きな これをあげる はしゃぐ君をなだめ
書庫回廊 包む静寂 穏やかな午後
二人がいるよ 僕らがいるよ ほら
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