遠い青空　切なさを映すように

残るわずかな願いも消していった

望みはないと分かっても

瞼から笑顔が消えない

いとおしさが滲み出て　葉を染めて届けよ

紅い葉が　この身を燃やすように

終わりを告げて　あはれ　散っていく

地に着くまでの　ひとときを

想い続けよう

立ち止まっても　季節は過ぎていくもの

次第に風は　冷たさを増してった

落ちることなく　舞い上がれ

祝えよ　新たな旅立ちを

永久(とこしえ)など　まぼろしと　儚さを悟った

紅い葉が　この身を焦がすように

終わりを告げて　あはれ　散っていく

行くあてなどない　苦しみを

そっと解き放つ

枯れてもなお清く　鮮やかに彩る

疼く心が静まるときを待つ

紅い葉が　この身を燃やすように

終わりを告げて　あはれ　散っていく

月のない夜(よ)に　言の葉を

胸に閉じ込められず

さ遠しそなたが　狂おしいくらいに

恋しく想い　露に濡れ　朝を待ち眠る