ユメノオワリ


立ちつくすひとりきり
境界の上
時計の針未来刻む
遠ざかる靴音が
鼓膜掠めた
慰めにもならずc'est la vie
焼きついて


溜め息の影踏んで
胸に渦巻く澱みはpeak
葛藤が喉につかえてる
醒めてゆく追憶に
絡みつく声包まれて引き裂いて

果実割れた
粉々に

歪みだした世界へと
滴り落ちる
透けた雫切れた口唇
待ちわびたはずの明日は
孤独と踊る
摘まんだ裾風孕ませ
凍るまで


指先に夜の淵
群青の空
瞳の奥もて余した
温もりには帰れなくて
壊れた光
傷跡さえ融かしてゆく
ユメノオワリ



【読み】
たちつくすひとりきり
きょおかいのうえ
とけいのはりみらいきざむ
とおざかるくつおとが
こまくかすめた
なぐさめにもならずせら?ぃ
やきついて


ためいきのかげふんで
むねにうずまくよどみはぴーく
かあっとおがのどにつかえてる
さめてゆくついおくに
からみつくこえつつまれてひきさいて

かじつわれた
こなごなに

ゆがみだしたせかいえと
したたりおちる
すけたしずくきれたくちびる
まちわびたはずのあすは
こどくとおどる
つまんだすそかぜはらませ
こおるまで


ゆびさきによるのふち
ぐんじょおのそら
ひとみのおくもてあました
ぬくもりにはかえれなくて
こわれたひかり
きずあとさえとかしてゆく
ゆめのおわり