砂糖 ふたつ落としてまぜる
青いターバンの髭
ラクダ並べて座る
とても無口な背中
湯気に かすんで滲む景色
どこかで見た気がして
熱に浮かされながら
まぼろしを彷徨うの

だれ一人もいない
寂しい砂漠の海で ふわり舞って
軽いめまい ゆらめいて
ぬくもりさえ なぜか不意に

サフランティを淹れましょう
ひとかけらのシナモン添えましょう
幼いころに覚えてた
古い心の魔法
目を閉じればうかぶでしょう
遥かなサハラの涼しい夕べ
高貴な色香に誘われ
甘い眠りに落ちる

響く ふたつのベルの音に
何か妙な気配で
戸口と受話器に向け
呪文を唱えかける
声に ならないくらい怖い
蜃気楼のいたずら
長いまつ毛のラクダ
満を持してウインク

あぁ壊れてしまう
はがゆいカゲロウの文字 ひらり飛んで
そっと吐息吸い込んで
暖かさに触れたみたい

懐かしい香りがつつむ
静かに佇む横顔じっと
よく似た人たぐりよせて
重ね合わせた匂い
言葉よりも深い記憶
刻み付けられてる心なぞる
やさしさに満たされてく
いつも感じる傍に

もう忘れたくない
約束交わした言葉 はらり溶けて
いつの間にか消えていた
穏やかさに包み込まれ

サフランティを淹れましょう
ひとかけらのシナモン添えましょう
遥かな旅の行く先で
出会う想いのチカラ

サフランティを淹れましょう
また会いたくなったその時には
吸い込んでく意識の奥
たどりつく あのひとに

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

微熱のサフラン

閲覧数:150

投稿日:2014/04/21 01:14:31

文字数:607文字

カテゴリ:歌詞

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