見上げれば赤く血塗れた満月
目に入るそれに私は笑った
狂ったように火蓋は落とされ
流れる鎮魂歌誰のため?

幾度となく切った
自分自身のこの体
傷も癒えないうちに
私はまた傷をつける

そんな私に近づいた
貴方はなんで止めるの?
関係ないでしょほっといて
そう言った私を貴方は打った

見上げれば赤く血塗れた満月
それを見るからいけないのと
貴方は言って私の目隠し
そっと抱きしめていた

それから私変わった
ような気がするの気のせい?
どこか冷えていく頭の
片隅にいる貴方の存在

徐々に徐々に大きくなった
貴方は私を蝕んだ
耐えるように傷をつけた
貴方はまた私を止める

嘲笑う赤く血塗れた満月
見ないで欲しいの私を
もうほっといて!掻き回さないで!
それでも貴方はそばにいた

見上げれば今日は蒼の三日月
貴方に狂わされた私
光照らす何か握り締めて
隠しながら近づいた

見上げれば赤く血塗れた満月
いや違う赤に染まった貴方
怯えた顔で悲しそうな顔で
何で私を見下ろすの?

冷えていく感覚もなくなって
抱いてくれるその体温も
感じないし姿も見えない
でも叫びは聞こえていた

見上げれば赤く血塗れた満月
愛した故に恐怖して
狂った二人を照らし出す
流れる鎮魂歌どちらのため……?

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

魅せられた者

狂った愛情ってどんな物?
愛しているが故に証を付けたくて傷をつける。
愛しているが故に手近な場所に閉じ込める。
愛しているが故に傍におきたくて殺す。

なら。

愛しているが恐怖してしまうケースもあるのではないか?
ならばどんな結末になろうとそれも愛情なのでは?
恐怖したどちらかが恐怖から逃れようと考えたケースが、私の場合はこれ。
紅い月は災厄の象徴と聞いた。
ならば、その象徴の波動に魅入られたなら行動もたやすいのでは?
赤に魅入られ狂った頭を、蒼は沈めるどころか逆に刺激した。
澱んで濁ったそれはもう止まらない。
……柄じゃないくせにどうしてこう、哲学的になっちゃうのかねぇ。謎。
研究しだしたら止まらない、ってやつ?探求しすぎも毒ですな。
では。お目汚し失礼しました。

閲覧数:71

投稿日:2008/10/25 06:08:50

文字数:544文字

カテゴリ:歌詞

オススメ作品

クリップボードにコピーしました