チャコールの空に星は瞬き
極夜の宵を鮮やかに照らし出す
毛皮のフードで 耳を隠したら、行こうか
オーロラの眠る地を探しに

庇護の無き太陽は死んだ
ただ続く続く果ての無い冬
檜(ひば)の木が凍る 闇が来る、闇が来るよ
さあ急いで取り戻そうよ、すべてが白に帰(き)す前に

どこまでも続いてく氷原の標無きレール
行けると信じてた、喪われた夢を信じてた

君の知らない歌を少し 耳元に聞かせてあげよう

あての無い終わりへの旅 向かうのは世界から棄てられて忘られた者たち
白鉄と青銀の紡ぐ詞(ことば)無き不滅の音楽
雪原の轍(てつ)を辿る シングアロングロングロストレイルウェイ
いつの日か望む安息に辿り着くと信じて


地平は遠く銀の線を引く
凍える指は燃える火で暖めよう
根雪の下で 水を汲んだなら、行こうか
太陽の錠前を探しに

来た道も見失う幻の銀の夜の世界
君も見るだろうか、このカンバスに刻む物語を

それは夏の世界では決(け)して 生きられぬ白い神話

孤独なる終わりへの旅 辿り往く忌まれ疎まれた無為の者たち
凍てる夜(よ)も平気さ、隣に温もりがあるから
声合わせて高らかに テイクアロングロングロストレイルウェイ
愛されぬ世界に少しだけ、火を灯して愛されたくて


道はまだ続いてく
空を舞う億の星に願い掛けた


十三月、北辰(ほくしん)さえ 凍りついて降り注ぐ永遠(とわ)の厳冬の夜
それでも足が已(や)まぬのはただ一つの理由
“君と僕の証明を” シングアロングロングロストレイルウェイ
空白のカンバスに居場所を標(しる)すために

織り直す終わりへの旅 集え最も弱く勇敢なる者たち
絶望越えはじまりへ帰る北帰行
弛(たゆ)まず冒険は続く テイクアロングロストレイルウェイ、走ってゆく
踏みしめ歩みゆく今も 懐かしい過去に変えながら

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

北帰行ロストレイルズ

世界から棄てられた者達の冒険。

最近いい歳して「きかんしゃトーマス」に再燃しました。というわけで蒸気機関車との冒険をイメージ。筋としては二次創作ではなく旧作「ポーラースター」の練り直しのようなもの。

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投稿日:2014/11/10 11:13:41

文字数:775文字

カテゴリ:歌詞

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