あの日別れてから 今宵で幾年
夢にまで想うは 儚い幻

今でも鮮やかに甦る温もり
狂い咲く香りにむせかえりそうで

『さよならお元気で』
掠れた言葉が耳に残る
『忘れて幸せに』
貴方無しなど (どうやって)
私は独り泣き濡れる


最期の夜だから 手繋ぎ歩いた
細い月明かりを 頼りに辿った

満開の木の下二人で抱き合った
瞳を揺らすのは握った赤色

『さよならお元気で』
切ない笑顔が胸に刺さる
『忘れて幸せに』
他の人など (愛せない)
私は今も憂い人


今年もまた徒花散って 
闇夜に白雨はらはらり
涙涸れた眼の代わりなら 
もう泣かないで


降り積もる花びら 私の身体を埋めて
踏み出す足さえ持たず 想い出に溺れる

さよなら分かっていた 貴方はもう帰らない
このまま眠りにつけば 逢いに逝けるでしょうか
答えて夢見草

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

夜桜哀歌(仮)

shaloさんの曲に詞をつけさせていただきました。
http://piapro.jp/t/YZki


深々、深々と。


前のバージョンは文字数対応ひらがな版となります。

修正や言葉・タイトルの変更等はお気軽にお申し付けください。


ちなみに
・「握った赤色」は赤紙での招聘を意図しています。
・「白雨」は「はくう」で天気雨のことですが、桜がひらひら舞って雨のように散っている様を表したかったので、「しらあめ」と読ませての完全に造語です。
・夢見草は桜の別名です。

閲覧数:153

投稿日:2012/03/26 23:56:42

文字数:366文字

カテゴリ:歌詞

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