エデンの亡霊
遥か遠くの故郷はもう思い出せず
私は鉄塔の街で彷徨う日々
今日も電線が風に揺られ泣いている
軋む錆が窓を塞ぎ現実を隠す
がらくたが溢れる交差点
幼い頃に見た夢の淵
残した君からの手紙
今も帰れないよ
無機質な鋼の檻が
帰り道閉ざした
がらんどうの部屋の隅で
虚ろに佇む
いるはずないあなたの影鈍く揺れた
灰が積もる砂漠すり抜ける
行き交う人々は気づかない
誰もが羨む楽園
光が突き刺さる
私には優しいだけの
牢獄でしかなく
いつのまにか失われた瞳の輝き
気づかぬふりしてるだけの木偶人形
在りもしない言葉だけが
繋ぎとめる
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