「哀ŋ」


(1A)
Laundryの香りを引き連れて帰り道
洗いたてのシーツを抱えた
悔しいような 虚しいような
嬉しいような 泣きたいような
花と云うより寧ろ蟲
齧り付いた毒に侵されても止められない

(1B)
霧の多い夜だったかな
いっそ何も見えなくなればいい
嚙み砕いたグラスの氷
もう一杯だけ

(1S)
一枚 隔てたドアの向こうとは
切り離された空間に漂う
曖昧な返事もらしさと思える
そんな優柔不断な今でいい
一番 なんてそんなの別にいい
だってきっと永遠に渦巻く
消そうとしても消したいと願っても
きっと十中八九蘇る
仕方の無い人だから


(2A)
Lingerieの匂いを引き立てて下り道
皺だらけのシーツを手繰った
悲しいような 寂しいような
卑しいような 笑えるような
君と云うより寧ろ誰
縋り付いた腕に堕とされても辞められない

(2B)
七畳に閉じ込めた日々も
きっといつか消えて行くと思う?
もう少し溺れて踊ろう
もう一杯だけ

(2S)
一枚 剝がされた嘘の奥で
真実はどこにあるか見つかる?
段々涙で霞む前にちゃんと
早く純粋無垢な今を見て
一番 綺麗な素顔は隠した
折り重なった重みも味わい
意外性のない流れも嫌じゃない
そして満身創痍 口付けて
仕方の無い哀だから


(S)
一段 暗い深みに嵌って
切り離せない程に絡まる
伸ばさなくても手の触れるこの距離で
そんな無我夢中な今を刻んで
唯一 忘れられない存在で
幾ら足掻いても求めてしまう
きっと十中八九蘇る
何時だって思い出してしまうでしょ?
仕方の無い人だから

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

「哀ŋ」

タイトルは「あいえぬじー」です。
2022年一発目です。今年もよろしくお願いします。

閲覧数:125

投稿日:2022/02/15 00:10:53

文字数:679文字

カテゴリ:歌詞

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