月明かり、
滴る雨粒を弾(はじ)く
濡れた眼は、
捉えた、逃がさない貴方

残響
広がる水面には涙
いつまでも
傍(かたわ)ら、離さない貴方

ようやく見つけたの
私を惹き付ける、儚い

憂い語る

心臓を締め付けて
私をいつか殺すのね

貴方だけが救い
私を人間にして

それだけ

月明かり、
滴る血潮さえを舐める
口付け、
交わした、戻れない私

ようやく会えたのよ
嘘の言葉ならば、要らない

揺れる世界

この涙、貴方に
捧げるために泣いてきた

残された、熱情は
燃やして塵にするだけ

それだけ

ようやく還れるわ
私を抱き締めて、すぐに

今、殺して

貴方だけ私を
憎んで憎んで生きるの

私は臆病なの
これ以上は生きられない

もし貴方、私を
愛して愛してゆくなら

私は悪い子なの
貴方殺して、私…

それだけ