沈みゆく世界の面影が
アクアリウムの空に反射するの
まるで舞い踊る幾多の蛍のようね
ガラスの雨に凍りついた刻

離岸流を古いものが漂っていく
忘れられていく かけがえの数々と
限りなく喪失と再生に近い淵で
命の重みを知る

風は凪いでゆく 世界は停まったよう
青く薫る水際(みぎわ)で 初めてここまで近づけたから
流れに戸惑い 舟を出すこともやめた
この場所で あなたとふたりで


永遠を数え歩いた
もしいつか本物に出会ったのならば
ふたり海に沈む貝のように
ただ静かに暮らそう

静寂を求め往く あり余るほどの孤独
触れてひとつに融け 混沌の海へ流れていく
見つめあう瞳 刻は意味を亡くした
この場所が全てで あなたこそが全てで


あなたを抱き締めていたい
世界の終わりまで


境界は消えてゆく 空と海とが融ける
泡沫(うたかた)さえ凍りつき もうふたり二度と離れない
箱庭の海 それでもいいその水で
この胸の奥の 焦熱を癒してください

降り頻(しき)る幾億の 音の無い透明な雨
燃え尽きて果ててゆく 苦難と慈悲の太陽が
冴え渡る水面(みなも) 舟はもう出なくていい
選ばれることもない 私達は原初の番(つがい)

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

promise -青の果てで-

不思議な世界観と「なんか病んでる」を目指して作りました。
「エフェメロワルツ」や「サファイア・ロータス」のような歪んだ情愛をテーマとした作品の昇華と救済というか。
一応綺麗にまとめてはいますがやっぱり所々おかしいです;

閲覧数:116

投稿日:2014/11/10 11:33:50

文字数:511文字

カテゴリ:歌詞

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