雨降る街角 冬の夜
あめふるまちかど ふゆのよる

街灯り見つめ 立っている
まちあかりみつめ たっている

ビルの隙間なら照らすのに
びるのすきまならてらすのに

どうして私は照らせないの?
どうしてわたしはてらせないの?


降り注ぐ雨を弾く道
ふりそそぐあめをはじくみち

月明かり見上げ 立っている
つきあかりみあげ たっている

灰色の雲に覆われ隠れた
はいいろのくもにおおわれかくれた

見えない星 探した
みえないほし さがした


眠らぬ街を行き交う
ねむらぬまちをゆきかう

人々のように
ひとびとのように

偽りの微笑み浮かべた
いつわりのほほえみうかべた

雨を涙の代わりに
あめをなみだのかわりに


私の前を横切る
わたしのまえをよこぎる

人々を眺め
ひとびとをながめ

白く溢した ため息で
しろくこぼした ためいきで

指先を温めた
ゆびさきをあたためた


凍りつく景色 冬の夜
こおりつくけしき ふゆのよる

氷を張られた水溜まり
こおりをはられたみずたまり

子どものように覗きこむと
こどものようにのぞきこむと

あの日の私を写しだした
あのひのわたしをうつしだした


凍りつく風は 空を切る
こおりつくかぜは くうをきる

身を切り裂く刃のように
みをきりさくやいばのように

冷たい涙の雨はやがて
つめたいなみだのあめはやがて

優しい雪へと変わる
やさしいゆきへとかわる


眠らぬ街を行き交う
ねむらぬまちをゆきかう

人々のように
ひとびとのように

苦しみを裏に隠した
くるしみをうらにかくした

雪を安らぎの代わりに
ゆきをやすらぎのかわりに


私の前を横切る
わたしのまえをよこぎる

人々を眺め
ひとびとをながめ

見つけられない面影
みつけられないおもかげ

いつまでも探した
いつまでもさがした


何度でも風に乾かされても 尚
なんどでもかぜにかわかされても なお

止めどなく溢れてくる涙
とめどなくあふれてくるなみだ

溶けた雪に、涙を誤魔化しても
とけたゆきに、なみだをごまかしても

悲しみの気持ちは 消せない
かなしみのきもちは けせない


澄み渡る夜空 冬の夜
すみわたるよぞら ふゆのよる

街灯にもたれ 見上げてる
がいとうにもたれ みあげてる

昨日は見えなかった星が
きのうはみえなかったほしが

私を見下ろし、輝いてる
わたしをみおろし、かがやいてる


繋いだ手と手のぬくもりで
つないだてとてのぬくもりで

あの日は、二人で温めた
あのひは、ふたりであたためた

悴んだ指先を今日は
かじかんだゆびさきをきょうは

一人で温めた
ひとりであたためた

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

凍える指先を温めて

瀬良さんの曲に合わせて、歌詞を作らせて頂きました。
(必要であればですが、一応漢字の下に、全てひらがなの歌詞もお付けしておきました。)

閲覧数:368

投稿日:2017/03/17 22:42:55

文字数:1,122文字

カテゴリ:歌詞

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