闇の中から見える景色は歪んで見えた
光か風かもわからずに
突き刺さる感覚だけが残った足元
つまらないなんてわかんなくて
見よう見真似で生きてきた
今聞こえない音がある
今見えない色がある
今届かない場所がある
今動けない足がある
今触れられない指がある
今発せない声がある
今会えない人がいる
だれもが通る中継地点
でもあたしはもう動けない
あたしのためなどなにもない
与えられたパンとミルク
それだけで生きていける
闇から見える景色は残酷で重たいものばかり
降り注ぐ灰はいつしか
あたしを埋め尽くすまで積もっていた
だれも知る必要はない
愛はあれど恋などわからなかった
今もただ闇の中から
笑顔なみんなを見ては安らぐ
それだけが生きてる感覚
あたしはまだ此処で息をしているでしょう
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