14＋15＋14＋15
　花は開くころに忘れられ
　その身朽ちるまで徒花咲かす
　きっと同じように生き着いた
　先で腐り果て果実をこぼす

8＋8＋8＋8＋8＋8＋8＋7
　モノクロの世界
　潰れた果実が
　彩る悪趣味
　赤色ひとつが
　自分を作って
　また種を撒いて
　見せてあげるから
　その目を開け！

15（3＋12）＋14＋15＋15＋15＋14＋15＋15
　いつも見ている景色の端っこ
　少しほつれていやしませんか？
　それは気のせいとかじゃないんです
　意味の溢れた私の色彩
　探す手間いらずでとてもラクでしょ
　だって動けずただいるんです
　夢を描こうにも色が足りず
　ならばあげるわ私の色彩

14＋15＋14＋15
　こぼれ落ちた色は洗われて
　景色戻るまで泣き喚いては
　きっと違いだけに生きてきた
　ここは気味悪いキャンバスの裏

8＋8＋8＋8＋8＋8＋8＋7
　味気ない世界
　遮る視線が
　剥ぎ取る常識
　そのままを見せて
　保てるものなら
　その身を開いて
　新しい色を
　作りましょうか！

15（3＋12）＋14＋15＋15＋15＋14＋15＋15
　他人（ひと）が見ている世界の隅っこ
　なにか邪魔とか思いませんか？
　それは妄想とかじゃないんです
　それは醜い私の形骸
　命入ってないただの絵の具よ
　それも一色だけ欠陥の
　濁り汚いけど個性の色
　だけどイラナイ私の色彩

8＋8＋8＋8＋8＋8＋10（8+2）
　モノクロの世界
　潰れた果実が
　彩る風景
　七色全部が
　自分を作って
　また種を撒いて
　今度こそちゃんと　見て！

15（3＋12）＋14＋15＋15＋15＋14＋15＋15＋15＋14＋15＋15
　いつも見ている景色の端っこ
　少しほつれていやしませんか？
　それは気のせいとかじゃないんです
　意味の溢れた私の色彩
　探す手間いらずでとてもラクでしょ
　だって動けずただいるんです
　夢を描こうにも色が足りず
　ならばあげるわ私の色彩

　あなたひとりの心の隅っこ
　なにか欠けてはいやしませんか？
　きっと分かっているはずなのに、と
　咲（わら）う季節は私の色彩