遠目には綺麗にみえているあの樹だけど
近くで見てるとぶら下がったモノが気になって
上からの眺めは最高の紅い絨毯
下に来てみると実は”アレ”から流れていました

鮮やかな黒という 「矛盾」 孕むこの世界で
平和の象徴(シンボル)として肯定される

黒い桜の花びらが ひらり ひらり 舞い落ちる
華麗に咲く憎悪の塊
桃の桜は今日も ひとつ ひとつ 黒い栄養(かんじょう)を
蓄えてその身を染め上げていく

ヒトが常に吐く-(マイナス)受け入れ続けて
いつも望まれる+(プラス)を機械的に吐き出して
悪は魅せられてこの樹に自然と吸い寄せられ
基準のない善のために体を捧げている

曲がることが許されない 「直線」 この世界で
唯一の存在(かみ)と呼ばれる存在 抗えない

黒い桜の花びらが ゆらり ゆらり 舞い落ちる
美しさの裏には怨念
無数に伸びた枝は 分かれ 分かれ 広がり続けて
やがて世界を染め上げていく

鮮やかな黒という 「矛盾」 孕むこの世界で
平和の象徴(シンボル)として肯定されたのに
気付けば全て黒という 「失敗」 この世界は
既に”ソレ”自体になってしまった

黒い桜の花びらが ひらり ひらり 舞い落ちる
華麗に咲く憎悪の塊
無数に伸びた枝は 分かれ 分かれ 広がり続けて
訪れた限界

黒い桜の花びらは もはや 全部 舞い落ちて
虚しく残る負の遺産に
黒い桜は今日も ひとつ ひとつ 黒い栄養(じぶんじしん)を
取り込みその身を滅ぼしていく

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

黒い桜

きのさんの歌詞募集されている曲
http://piapro.jp/content/c2lrw469ue8llcm0
に歌詞を書きました。

曲の雰囲気から、和のテイストを取り入れようと考え浮かんだのが「桜」
でもそれだと、しっくりこなかったので付け加えたキーワードは「黒」
黒には喜怒哀楽でいう怒と哀の意味、更に言うなら憎しみやマイナス、俗に言う悪などが含まれています。

A,Bがごちゃごちゃしてますが、サビだけはキャッチーなものになっているはずです。

閲覧数:137

投稿日:2010/02/03 18:24:08

文字数:630文字

カテゴリ:歌詞

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