怪我をした 怪我をした
瘡蓋を剥がさないまま恥を晒して
ささくれみたいな太陽の光線が
突き刺して 心臓ごと
焼き切れるぐらいの火を点けた
幸福になって消えるわけなくて

雨に唄って、とか焼き直して
同じ定型句を打ち直している
ショーシャンクの終わりとか くだんない
そうだ 僕らずっと囚人なんだ
憧憬の中に閉じ籠った あの日から
ずっと続く境界線を踏んで歩いた話

ゆらゆら ゆらゆら 漫画みたいな世界で生きた事
まだ忘れてないよ 色んな事を
それから どれだけ
歩き続けて 肺と脚が潰れ掛けたなんて比喩表現
嘘も甚だしい 生きてんだよ

フランス映画みたいに高尚じゃない白昼夢
でも酔わなきゃ やっていけないよ そうだろ?
共感を得て癒えるような安っぽい痛みなら
君だって もう救われている筈だ

手を翳して 透けて見えた
眩いばかりの虹霓の色 抱き締めてみようか

きっと! 春も咲くさ 君の為に
幾つもの夏を渡ってしまえ
秋も飽き飽きするほど綺麗な筈
素敵な冬の景色も知れる
こんな安易な表現でもいいよ

怪我をした 怪我をした
一生分ぐらいの痛み でもまだ平気みたいだ
そうだ それが全部の始まりだ

この作品にはライセンスが付与されていません。この作品を複製・頒布したいときは、作者に連絡して許諾を得て下さい。

ジュブナイル

閲覧数:27

投稿日:2024/03/27 14:16:10

文字数:503文字

カテゴリ:歌詞

クリップボードにコピーしました