ジャケット

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ライセンス

  • 非営利目的に限ります

荒野と四畳半とバーボンキッド

心優しい絵師さんを切実に募集してます


希望:2枚

メッセで詳細はお伝えします


午前二時 薄暗い 四畳半の部屋で
机に向かい ただひたすら 白い原稿睨む

消しゴムと 頭はちびれて ボロボロ
デッドラインは 朝の八時だ このままじゃヤバイ

カチコチと 時を刻む 時計の針はまるで
早く 速く 疾く と僕を焦らす

諦めようかなと ペンを置こうとした途端
紙の中で キャラクターが 動き始めた 


拳銃片手に ギャングたちが 突然街を襲う
老人は震え 子供は叫び みんな諦めたその時

夕陽を背にして バーボンキッドが 颯爽と馬で現れた
ギャングたちは 一目散に消えて 街に平和が訪れた



順調に 走り出した僕のペンは 
午前5時を まわる頃に ハタと突然止まる

そういえば 三日はなんにも 食べてない
水道は 既に止められ にっちもさっちも行かない

食べ物を求めて 冷蔵庫をあさる
電気は止められてるから 中身が腐る

お腹がすきすぎて めまいがしてきたよ
神様 どうか 食べ物 恵んでください


黒ずくめのガンマンが 街の娘をさらい
バーボンキッドに 決闘を迫り 夕暮れ荒野の一騎打ち

砂煙が止んだその時 荒野に銃声轟く
バーボンキッドは 夕陽に向かって 颯爽と馬を走らせた



七時を過ぎた頃 睡魔が突然襲い
僕の カラダは ついに 限界超える

まぶたをテープで支えて 最後のページに挑む
はやる 気持ち 抑えて 仕上げにかかる


真っ赤な夕陽が 荒れた荒野を 紅く彩るその時
バーボンキッドは 振り返りもせず 夕陽とともに消えてゆく

最後のページを 描き終えると 僕は窓を開けた
爽やかな 朝の太陽が 優しく僕に降り注ぐ



バーボンキッド・・・

夕陽とともに荒野にふらり現れた風来坊のガンマン。
バーボン(トウモロコシの酒)を飲むと
その力を十分に発揮する
名前は誰も知らない。

ただ、バーボンキッドと。

荒野に蔓延るギャングに鉄槌を下し
そしてまた、夕陽とともに消えてゆく

閲覧数:1,079

投稿日:2013/12/21 19:57:19

長さ:04:12

ファイルサイズ:3.8MB

カテゴリ:音楽

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  • takaokatoshiya

    takaokatoshiya

    ご意見・ご感想

    トゥトァシヅクァメンさん、おはようございます。独特の作家のような世界観を、緊張感のある曲調で目に見えるように描き出している、面白い歌ですね。   (^^♪

    2013/12/15 09:59:21

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