ある晴れた日の帰り道
君は「ツチノコ探そう」って
笑顔で僕に持ちかけた

「そんなのいるわけないよ」って
言ったら君は不貞腐れ
いつもの様に賭けを持ち出した

「もしツチノコ見つけて写真撮ったら
　私の言う事なんでも一つ聞いて」
僕は君に「やってみろ」と言って
張り切る姿見ていた

本気で信じてやる気出して
そして噂の立つ森に一人で行った
ツチノコなんているわけ無いのに
君はなぜそんなに前向きで生きれるんだ
その時少しだけ君が眩しく見えた


次の日学校休んだ
理由は「ツチノコ探し」って
教師に告げて行ったらしい

「ふざけてるのかアイツは」って
僕に言われても困るが
「いつもの事」とお茶を濁してた

昼休みになって教師が僕に
「アイツが森で倒れていた」と伝えた
僕はすぐに教室を飛び出して
焦って病院に向かった

本気で探して倒れるなんて
馬鹿だ　そんなに大事な事じゃないだろ
ツチノコなんているわけ無いのに
君は毒蛇に噛まれて重体だった
君のいつもの笑顔がそこには無かった


本気で探して見つけ出して
僕は写真に収めて病院に行った
ツチノコなんているわけ無いが
僕はそれを君に見せて「居たよ」と言った
「私の勝ちだね」と言って君は笑った