貴方の家へと向かう途中
雨が降ってきた
ザアザアとノイズのような音を立てて地面へと打ちつける
傘なんていらない
この熱を冷ましてくれるのは雨と貴方だけだから


家に着くと貴方が傘を持って待っていた
驚いたように私を見つめる
「濡れちゃうよ」
なんて言う貴方を黙らせるように唇を塞ぐ

雨の中で静かにキスをした
恋に終わりがあるのは知っているから
だから今だけは貴方の匂いで私を酔わせて
全てを貴方色で満たして、私の全てを奪って
後悔だけはしないから


いつの間にか貴方の持っている傘が落ちた
貴方の髪と同じ色の傘
びしょ濡れの貴方が私の髪を撫でる
「家の中に入ろうよ」
そういった貴方の首に腕を絡める


雨の中で抱きしめあった
お互いの体温が溶けてひとつになる
私たちが一つになれる気がした
そんな事は願望(ユメモノガタリ)と知ってはいるけれど
全てを私色で満たしてあげる、貴方の全てを奪わせて
後悔だけはさせないから

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

Rainy Lady

閲覧数:96

投稿日:2010/07/30 20:20:29

文字数:413文字

カテゴリ:歌詞

オススメ作品

クリップボードにコピーしました