A
冷えた窓の外　ふわり
舞い落ちてく　粉雪は
結晶の美しさを　隠したまま溶け消えた

B
「いまどこにいるの」
電話越しで呼ぶ
触れることもなく　暴くのは誰のために

S
未来のお話をして　遠い夢物語を
ひらひら　のぼる吐息が
消えても　続けて

A2
ひとりきりの部屋よりも
夜の街は明るくて
その温度に触れるたび　痛みが散らばってゆく

B2
「まだそこにいるの」
電話越しの声
生まれた微熱を　使うのは誰のために

S2
未来のお話をして　誰も知らない世界の
はらはら　涙落ちても
構わず続けて

C
どうしようもなく心が
カラッポで仕方ないの
このままじゃ　いますぐにも
消えてしまうと　不安ばかりで

S3
明日のきみの予定の　邪魔は決してしないから
いまだけ傍にいててね
雪を掬うように

S4
未来のお話をして　きみが望む幸せを
ひらひら　のぼる吐息が
ほころんでゆくまで

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A
ひえたまどのそとふわり
まいおちてくこなゆきは
けえしょうのうつくしさを
かくしたままとけきえた

B
いまどこにいるの
でんわごしでよぶ
ふれることもなく
あばくのはだれのために

S
みらいのおはなしをして
とおいゆめものがたりを
ひらひらのぼるといきが
きえてもつづけて

A2
ひとりきりのへやよりも
よるのまちはあかるくて
そのおんどにふれるたび
いたみがちらばあてゆく

B2
まだそこにいるの
でんわごしのこえ
うまれたびねつを
つかうのはだれのために

S2
みらいのおはなしをして
だれもしらないせかいの
はらはらなみだおちても
かまわずつづけて

C
どうしよもなくこころが
からあぽでしかたないの
このままじゃいますぐにも
きえてしまうと
ふあんばかりで

S3
あしたのきみのよていの
じゃまはけしてしないから
いまだけそばにいててね
ゆきをすくうように

S4
みらいのおはなしをして
きみがのぞむしあわせを
ひらひらのぼるといきが
ほころんでゆくまで