灯火

銀の雪花がひらひら
夜の街角に舞い落ちて
独りその様を仰ぎ見るは売子の少女

すさぶ北風に晒され
体も心も凍てついて
痛む指先で温もり求め炎灯す

小さな光 浮かぶ幻
まやかしなれど少女の寄る辺

夢の中でしか夢を見れぬ者よ
祈りを捧げよう
ハレルヤ 赤い灯火

揺れる火の影にまどろみ
幾度も幾度もマッチを擦り
今のこのときが永遠なれと固く願う

炎尽きれば命も尽きる
残酷なれど少女の運命

地上で慈愛を授けられぬ者よ
天にて叶えよう
お休み 最期の夢を

夜明けの街角 笑みを残した少女の
冷たい横顔
さよなら 清ら眠りに

さよなら 清ら眠りに

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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灯火

閲覧数:160

投稿日:2011/02/05 16:08:10

文字数:280文字

カテゴリ:歌詞

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